全国最大の日雇い労働者の寄せ場-釜ヶ崎での労働組合活動の報告をします。


by kamanichirou
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第42回釜ヶ崎メーデー




第42回
釜ヶ崎メーデー宣言



 127年前、資本の横暴に対してシカゴの労働者たちが立ち上がった。
1日14時間を越える過酷な労働に、彼らは叫んだ。「8時間は仕事のために。次の8時間は休息のために。そして次の8時間は俺たちの好きなことのために」と。

 この闘いは時をおいて全世界の労働者に広がり、1890年、ヨーロッパ各国を含めて第1回国際メーデーが開催され、全世界の労働者のスローガンとなった。
日本ではどうか。戦争の生々しい傷跡の残る1946年、第17回メーデーが盛大に開催され、戦後労働運動の新たな再出発を誓い合った。スローガンは「働けるだけ喰わせろ!」だ。

 メーデーは歴史の示すとおり、労働者が闘いを宣言する日だ。釜ヶ崎メーデーもまた、一貫してこの精神を継承してきた。ここ釜ヶ崎でも、1970年第1回釜ヶ崎メーデーが行われ、西成署の「釜ヶ崎でのデモを不許可」に対し、仲間たちはプラカードを林立させ、赤旗を打ち振って「ドヤ代を下げろ」「日当3,000円以上にしろ」「手配師人夫出し追放」と叫び、決起したのである。

 それから42年、今年もまた5月1日となった。苦しい闘い、楽しい闘いの41年を経て、多くの先達の努力によって、失業・野宿による生活苦にあえぐ仲間への新しい社会制度=「特掃」、シェルターを創らせ、NPOを創り出し、特掃事業をさらに拡大し、守り抜いてきた。「闘うメーデー」これが釜ヶ崎メーデーの伝統だ。

 釜ヶ崎労働者は高度経済成長の時代を、設備投資の最先頭の兵士として、産業構造の転換と雇用の調節役として、時代の主役を担ってきた。ビル、ダム、道路、原発と汗水流しながら、万博景気とオイルショック、バブル景気とその崩壊、好景気とアブレ地獄、失業、野宿、そうした時代を生き抜いてきた。

 世界金融危機は、労働者派遣法により新たな景気の調整役とされた派遣労働者を中心に、数百万の労働者から労働を奪った。若者から希望を奪い、高齢者から生活と生きがいを奪った。そして、この労働者派遣法によって景気の調整役からも下された釜ヶ崎では、「寄せ場」=労働市場としての機能を奪われ、仕事をも奪われてしまった。

 いま日本は、3月11日の関東・東北大震災と福島原発事故で大打撃を受け、多くの労働者、農民、漁民、個人事業主らが失業者となっている。ゼネコンを筆頭に大企業‐大資本は復興事業までをも金儲けに利用しようとし、一方の被災者は阪神大震災のときのように若い労働力が必要とされる中で、高齢化した労働者などが取り残され、生活が困難な層として貧困層を形成することになるだろう。

 この間の不況下でも輸出製造業は1年で業績を回復し、しっかりと利益を上げ、内部留保をため込み、資本家どもに配当を配り続けた。資本家は、しこたま利益を貯めこみ、労働者には低賃金と失業・野宿を押しつけ、政治家、政府-行政機関は解決の方法を見いだせず、すでに機能しなくなった旧来の社会保障制度を、手を変え、品を変え、押しつけるだけで、行き先を見失っている。改革を求める国民の期待を集めて登場した民主党政権も、経済界、自民党、米国など反動勢力の巻き返しの前に分断され迷走を続けている。

 関東・東北大震災では、福島原発の事故をめぐって独占資本と政府・官僚・政治家の癒着構造が明らかとなった。電力独占資本はゼニ儲けのため、旧政権党の自民党は日本の核武装化のために、今だ未熟で危険な原子力開発を進めてきた。そして、国民の安全よりも原発推進が最優先され、ゼニ儲けのための経費削減のために安全性がないがしろにされてきた。それを監督すべき政府機関である経済産業省の原子力安全・保安院が電力各社の言いなりとなり、安全対策無視を看過・追認し、国会での野党議員の追求や善良な科学者の提言をマスコミへの利益誘導で封じ込めてきた。まさに独占資本が政治を支配する世の中であることがだれの目にも明らかとなった。

 バブルがはじければ銀行に税金を使い、輸出製造業が大量派遣切りをすれば税金で後始末をする。原発で散々儲けたおした電力独占資本が重大事故を起こせば、これまた税金で後始末をする。労働者が失業すれば、雇用対策はおざなり。
大企業‐資本家が儲ければ自分のふところへ。大企業‐資本家がヘタ打ちすれば「オールニッポン」精神で税金を使ってケツをふき、やつらのせいで仕事を失った労働者は『自己責任』で失業・野宿。こんな社会の仕組みはおかしいだろう!

 であるならば、我々労働者は、自身が生き残るための『新しい社会の仕組み』を自ら創り出さなければならない。新たな社会情勢に合わなくなった古い制度に縛られ、右往左往する行政に不平不満をぶつけるだけでは何も変えることはできない。失業と野宿の時代の未来は労働者自らが切り開いてゆこう!


新たな時代を迎えるメーデーに釜ヶ崎労働者の闘う声を!!
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by kamanichirou | 2011-04-27 00:20
全国の仲間とともに反失業闘争を闘おう!!
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新しい闘いの出発点に

なかまのみなさん。
東京山谷で一月十一日に行われた日雇全協反失業総決起集会は、全国から二百名の仲間が集まって集会・デモが行われた。
バス・勝利号で駆け付けた我々釜日労の仲間は、寄せ場日雇い運動の四十年目という節目に、いまだ野垂れ死にのふちに立たされ続けているワシら日雇・失業・野宿者の未来にとっては、これまでの闘いをさらに進めた新たな闘いが必要であり、その区切りの年として、今年の反失業闘争を闘おうという提起がされた。


高度成長経済の五五年体制と言われた時代。


われわれの釜ヶ崎は産業再編であふれた労働力を関西経済発展の礎にと、その象徴たる大阪万博と一連の関連事業に取り込むため、旧来の寄せ場を、建労法という法律で口入れ屋=人夫出し(派遣業者)をなかば合法化し、あいりん職安・労働福祉センター・医療センター(あいりん総合センター)を建て日雇い雇用保険制度(白手帳)と日雇い健保で福利厚生図り、「近代化」することにより、一大労働市場を作ろうと、府・市の行政当局自らが労働者を集めてできてきた。
この時代は、敗戦後の日本経済を官僚主導で、自民党が経済界の利益を代表しながらけん引して急速に経済成長を遂げていき、その中で社会福祉、労働問題など、吹き出す労働者・市民の社会的不満を社会党が代表して、経済成長のおこぼれの中からその一部を受け取り、吸収してゆく、という政治構造の時代であった(五五年体制)。

経済成長の終わりと失業の時代
正社員から非正規雇用の時代へ


バブル経済を頂点に日本の経済成長は欧米に追いつき、止まった。
こうして九〇年代は大量のリストラ、失業と野宿の時代になった。
経済成長の時代に産業構造の転換による失業者を吸収してきた建設業界、寄せ場も景気の調節弁としての機能を失い、失業者のはきだめとされてしまった。
そして、すでに成長の止まった日本の経済に、労働者を抱えている余裕はなくなり、正社員を大量に削減し、労働者派遣法という「人夫出し法」を成立させ、年金・保険で生活全体の面倒を見る必要もなく、いつでも首を切れる、非正規雇用の労働者にとって代えた。いまや日本の労働者の半分近くがワシら日雇いと同じような非正規雇用になろうとしている。
今、ワシらが失業し、多くの非正規雇用の労働者が貧困にあえぎ、野宿を余儀なくされ、満足な社会保障を受けることもできないのは、企業に「おこぼれ」の余裕がなくなったからだ。世の中が変ってしまったのに、雇用保険制度、年金制度、健康保険制度などが、古い55年体制下の正規雇用=正社員用の社会保障制度のまま変わっていないからなのだ。

時代の変化を理解し、新たな社会のしくみを求めていこう!

いま仕事を求めても仕事がなく、自立支援センターで再起を狙っても、生活保護に緊急避難しても、「雇用なき景気回復」のもとでは展望を見いだせない。
生活保護は緊急避難として当然だが、問題の解決にはならない。保護費の膨張が地方自治体の財政を圧迫し、再び締め付けに転換するのも容易に推測できる。ワシらは生活保護を最終目的とすることはできない。働いて生活する=そのほんとの自由をこそ求めているのだから。
かつて、公共の施設(建物・公園・河川・道路などの清掃・管理など)での仕事は公務員が直接やっていた。それを費用の問題で民間委託するのがこの間の流れだが、民間委託にも「利益にならないところはしない」など問題がある。民間の利益のためにこれらの仕事を出すのではなく、公共の利益のためにこの仕事を使わせよう。失業者や一人親家庭、障害者など就職困難者の仕事にしていくことの方が生保、一本やりより、トータルな財政削減になるのは当前だ。
縦割り行政で不可能なこういう新たなしくみをこそ、政権交代が進むような、多くの人たちが変革を求める今の世の中で、一〇年以上も前から「特掃」という形で時代を先取りしてきた釜ヶ崎労働者が、先頭を切って創り出してゆこう。
全国には生活保護並み、あるいはそれ以下の収入で頑張っている人たちが少なからずいる。彼らが頑張れるのは人間の本来的欲求の一つである「労働」=「職」があるからだ。仕事があればワシらも誇りを持って、自由に生活できる。「野宿の自由」などというマユツバでない本物の自由だ。

行政を糾弾だけし、崩壊した古い仕組みを求めても何も生まれない。

働いて人間らしく生活することが一番だと理解できずに、生活保護を受けることが「人権」の最終目的であるかのように騒ぎたてたり、機能不全に陥った職安に、民間企業の紹介を迫ったりしているヤカラもいるが、われわれは、戻ることのできない過去のしくみを求めるのではなく、時代に合った新たな社会の仕組みを目指して立ち上がろう。

安心して働き生活できる世の中を、全国の非正規雇用の仲間とともに闘い、創っていこう!
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by kamanichirou | 2010-02-16 12:37 | 組合活動報告
釜日労「釜ヶ崎解放」10月26日号

稲垣個人商店=釜合労の新商品「250円の強制労働」はやはりバッタもん!


仲間たちに正確な情報を伝え、生活・仕事の選択肢の一つとして利用して貰うことなど考えてもいない。情報を操作して、自分のために仲間たちを利用しようとする魂胆が見え見え!!


稲垣商店は「日雇健保減免申請」で欺したなかまに謝罪しろ!



なかまのみなさん!

特掃のなかまたちに「日雇健保の減免申請をして265円を受け取ろう。NPO釜ヶ崎は賃金不払いだ」と、デマ宣伝を振りまいていた釜合労の稲垣は、大阪市に「証拠を提出するように」と、監査請求を蹴飛ばされ、労働基準監督署からは「賃金不払いではありません」と言われ、あわてて「自立支援センターで一日250円の強制労働」という、見え見えのデッチ上げを新商品として持ち出してきた。

「減免申請」で欺された労働者の追求を恐れた稲垣は、その怒りをかわそうと、新たに闘っているフリをするため「一日250円の強制労働」問題なるものをデッチ上げてきた。

しかし、この間の番頭格だった市場原理主義を信奉する利己主義者=立林が「稲垣のところにいても一人で儲けるだけでなんのメリットもない」と逃げ出してしまったので、行政から開示された資料を読みこなす事も出来ない稲垣は、それらしい体裁さえ整えられない、お笑いぐさなデッチ上げを創ってしまったのだ。そして自立支援センターへ入ったなかまが、退所時に持って出る事の出来る「自立貯金」の基である「自立助長訓練事業」を潰そうとしたのだ。

先週の木曜日と金曜日、「9時30分~3時30分までの強制労働で250円」「外国人研修生の賃金以下、刑務所の労働並み、もうすぐ私もこんな金額で働かされます」とか「おまけに午後からは内職までやらされる」、としたり顔で演説する稲垣に対してなかまたちの怒りが爆発しました。

3~40人のなかまたちが彼らを取り囲み、自立支援センター舞洲を退所したばかりだというなかまが「所外作業は700円で実働○時間ほどの軽作業、午後の内職は出来高でもらえる」と自立貯金の明細書を見せながら、「デタラメばっかり言って自立訓練を潰すつもりか」「退所するときに、この20万円(内職と合わせて)ほどを持って出るのか、無一文で出るかは俺たちにとって死活問題だ」、と詰め寄りました。

「NPOから250円、他からの手当てと合わせて、全部で700円なんだ」「希望者だけの仕事だ、じゃまするな」「刑務所と同じだと?刑務所でひと月働いても1000円にもならない。いい加減な事ばっかり言うな!」と、他のなかまたちも詰め寄りましたが、稲垣は「NPOと行政の契約書が250円」になってる」というばかりでした。

そして「デタラメばかり言うな」「労働者のためになる運動をしろ」という厳しい追及の前に、稲垣は何を血迷ったか「契約書がそうなっているんだから実働○時間なんてあるわけがない、9時30分~3時30分まで働かなきゃおかしいだろう」とその場のなかまたちが、一瞬、耳を疑い、言葉を失ってしまう発言をしました。

これを聞いたなかまたちが騒然となると、「もうあいりん職安に行く時間だ。」と言って、なかまたちが「稲垣逃げるな!」と口々に叫ぶ中そそくさと逃げ出しました。


釜合労-稲垣は労働者の声を聞け!欺した労働者たちに謝罪しろ!


稲垣個人商店の利益のために、労働者が闘い取った権利を潰そうとするな!


労働組合の委員長を名乗る男が、契約どおり時間いっぱい働かなくちゃあかん、ということを言ったのです。人夫出し(派遣元)のピンハネ親父でさえ派遣先がもう良いといったのに「契約通り時間いっぱい働いてこい」などとは言いません。

このことから彼が労働者のことなど、これっぽっちも考えていないこと、事実調査もせずに一のことを百まで誇張し、自分勝手に事実をねじ曲げて、ウソで塗り固めてまで宣伝していること、そうした方法で労働者を扇動して利用することばかり考えていることがわかります。

日雇健保の減免申請で「265円もらえます。これは賃金不払いで労基署もそう言っています」、これがほんとなら何故、労基署はNPOになにも指導をしないのでしょう。労働法を知っている者ならこれがはじめからウソなのはわかっていることです。告発した結果についてはいまだに何も言わずだんまりを決め込んでいます。

稲垣浩は欺して不利益をこうむらせたなかまに謝罪しろ!

六人問題も、釜ヶ崎労働者は、それが労働者のために使われていればなにも文句はないのだ。法令遵守よりもその(特掃の)主旨に添っているかどうかが問題なのだ。

稲垣は、本音は特掃潰しのためだが、偽善的「正義」を振りかざした。そして、結果は経費を輪番の人工へ回せなくし、仕事量を以前より減らしただけだった。責任を取れ!

野宿をせざるを得ない仲間たちは、選択肢の一つに自立支援センターの利用を入れている。野宿者を増やして、炊き出しを売りに、カンパ金を増やそうなどと云う稲垣個人商店の利益のために、自立支援事業潰しをするな!

「テントは自由の証」などと言って、労働者を野宿に縛り付けようとするのはおまえだけだ。

野宿をせざるを得ない失業者に、多くの選択肢を用意し、一人でも多くのなかまが野宿から脱出できるようにするのが労働運動の使命だ。

おまえが奴隷労働という舞洲自立の内職は、センターから出る内職だけでなく、仲間たちが退所するときに少しでも多くの現金を持って出られるように、NPO職員が、早出、残業をしてまで、かき集めている仕事だぞ!おまえも少しはNPO職員を見習え!

デマ宣伝ばかりでなく、少しでも仕事を創って持ってこい!

なかまたち!嘘つきと闘おう!


※この間、釜日労では釜合労を稲垣個人商店と呼んでいます。これは労働者の「釜合労は労働組合じゃない。稲垣さんと『奥さん』の二人が彼らの儲けのためにやってるんだから、労働組合とは言わん。労働者のために活動してるならわかるけど、自分たち家族のための活動しかしないんだから、商売と同じだよ。」と言う意見を採用したからです。確かに、二人以外は寝るところと白飯(おかずは自分持ち)を与えられて、一週間で1000円貰うだけ。ビラ撒きや、炊き出しをやっている人たちは稲垣さんの主張なんか関係ないと言ってるんだから組合員じゃないもんね。自立助長訓練の手当てより低い賃金で働かされている彼らの扱いこそ、人権無視!ですね。
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by kamanichirou | 2009-10-27 02:26 | 組合運動雑感