全国最大の日雇い労働者の寄せ場-釜ヶ崎での労働組合活動の報告をします。


by kamanichirou
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釜ヶ崎解放 2009年11月5日

ヤカラによる分断策動を許さず、
新政権に公的就労を創らせよう!!
 釜ヶ崎の皆さん!
 冬の寒さも本格化する中、釜ヶ崎では、アブレ(失業)地獄がますます深まり、『「釜」の底が抜けた』状態になっている。
こうした中、野宿をしている状態仲間や、シェルターを利用している仲間の生活保護申請が急増してきた。
 大阪市では、生活保護費が全予算の15%を越え、実に20人に一人が生活保護で暮らしている。
 西成区に至っては、20歳以上の成人11万人のうち、昨年は、2万1千世帯、今年に入ってからは、2万3千5百世帯と、4人に1人が生活保護となっている。
 不況の深まりの中、生活保護が急増し続ければ市の財政がパンクするのは目に見えている。
平松大阪市長は、こうした現状に値を上げ、「国の責任で何とかしろ」と言っているが、その通り!新政権にきちんとした対策を求めていかなければならない。

 新政権に公的就労を創らせよう!
 オレ達は、この不況を先取りする形で、バブル崩壊以降深まったアブレ地獄の中で、失業-野宿の増大の中で、反失業闘争を闘いの中心にして闘い抜いてきた。
 多くの釜ヶ崎の闘う仲間とともに「反失連」(*1)を結成し、センター夜間解放闘争や野営闘争を闘い抜くことによって、「ホームレス自立支援法」(*2)を創らせ、「野宿は国の責任」であることを認めさせてきた。
 そして、その成果の上で、NPO釜ヶ崎を創り、「特掃」(*3)やシェルター(*4)を闘い取ってきた。
 職安を軸とした、旧来の社会システム、釜ヶ崎の就労システム(*5)が、不況の深まりの中で、完全に崩壊した現実をしっかりと見据え「新たなしくみ」を創り出してきたのだ。
確かに、こうした取り組みは、まだまだ不十分であり、「とりあえず生保へ」という仲間も多くいる。
 しかし、就労と結びつかない生活保護のあり方で、就労意欲すら奪われた層も大量に生み出されている。
 前に述べたように、これまでのような、セーフティーネット=生活保護路線は、この先パンクすることが目に見えているのだ。
 こうした中、「生活第一」という新政権の登場はチャンスであり、それを生かして、「新たなしくみ」創りを更に推し進めていかなければならない。
 具体的には、「特掃」を週三回以上(*6)にさせること、更には、55歳以下の若い仲間たちの「仕事のしくみ」を創り出していくことであり、公的就労を創り出すための予算を国に創らせていくことだ。
 こうしたことは一地方自治体では出来ない。国の責任として、新政権に要求を突きつけていこう。
 生活保護の予算を増やすのではなく公的就労創りに使わせていこう。
 われわれがこの闘いに勝利してゆくためには、何よりも釜ヶ崎労働者全体の団結が必要だ。そして、この不況に苦しむ全国の仲間との連帯が必要だ。

 残念なことに、釜合労-稲垣は、「テントは自由の証」と主張し、国に失業-野宿の責任をとらせるのではなく、野宿を固定化し、不況の深まりの中で、ふだんに野宿へと追いやられる多くの非正規労働者や、正規労働者に、野宿を勧める運動へと行き着いてしまった(第一の罪)。
 そして、新たな情勢の中で、旧来からの「寄せ場主義『釜ヶ崎主義』」と、「市民社会主敵論」を全面化させ、NPO釜ヶ崎の「仕事づくり」に、ウソ八百を並べ立てて難癖をつけ、「特掃」つぶし、シェルターつぶしに全力を費やしている(第二の罪)。
 さらには、オノレが釜ヶ崎の外から自家用車で通勤していることを棚に上げて、「NPO従業員は釜に住んでいませんよ。仲間じゃありませんよ」、シェルターのスタッフに、土建労働者よりも派遣労働出身者が多いことをさして「番犬」「糞バエ」呼ばわりをして、「NPO職員は日雇いではなく、常庸で、失業保険を貰った」などと、常用労働者と日雇い労働者の分断を図っている(第三の罪)。
 この三点を見るだけでも明らかなように、失業-野宿の原因をつくった国や経済界と闘うのではなく、現状を固定化しようとし、労働者の「新たなしくみ」創りに反対し、労働者間に分断を持ち込もうとするなど、釜合労-稲垣は、まさに反動に転落してしまっている。
 こうしたヤカラの分断活動に抗してともに闘おう。

 更には、アブレ地獄につけ込み、賃金不払いや、労災のモミ消しも増えてきている。先日の奈良の業者による賃金未払いも、元請け業者にきちんと清算させた。
また、満期近くなると、現場で追い回したり、飯場内で意図的にアブレさせ、トンコ(*7)させる悪質業者も増えている。
 こうした業者を許さず、仲間たちの団結でやっつけよう!


*1. 釜ヶ崎反失業連絡会=釜ヶ崎就労・生活保障制度を実現をめざす連絡会
*2.「ホームレス自立支援法」は野宿生活をせざるをえない状態を初めて、それまでの「自己責任論」ではなく「国の責任」と認めた点で画期的である、と同時に、この法を根拠として様々な自立支援策の予算が組まれている。例えそれが不十分であっても、多くの野宿者が自立へ向けそれを利用し、現在も役立てていることは事実である。反面、公園や駅、路上などからの追い出しに使われると反対する人たちもいる。
*3.大阪市、大阪府が行なっている釜ヶ崎の高齢日雇い労働者向け就労事業。
55歳以上の労働者が年に一回登録し、輪番制で公園や道路、行政の所有する空き地、建物の草刈り、清掃、ペンキ塗りなどの軽作業を行なう。一日200人前後、賃金は手取り5700円。月に3~4回ほど。
*4.夜間緊急避難所。5時半から翌朝5時までの無料宿泊施設。二段ベッドにふとんの変りのキャンプ洋銀マット、毛布が夏は2枚、冬は4枚という劣悪な宿泊施設。それでも露宿よりは寒さをしのげるだけまし。
*5.釜ヶ崎の求人業者が職安法違反の派遣業者=人夫出し=口入れ屋であったことから職安が直接紹介を出来ないので、建労法をつくり、半官半民の「労働センター」に登録・管理させ、
「相対方式」の紹介と称して業者に直接求人させ、建設業界等の要請に応えた。現在では不況の深まりで労働力需要が落ち込み、釜ヶ崎の労働センターが労働市場として機能せず、政策的に釜ヶ崎に集められた大量の労働者が、高齢化し、大量の失業者軍となってしまっている。
*6.週三回働くこと=月に13回以上働くことが出来れば、日雇い雇用保険の□が出来、賃金収入と保険金収入(1日4100円、月最高13回)で生活保護並みの収入を得ることが出来る。
*7.「追い回す」=あれやれ・これやれと休む間もないほどせわしなく仕事をさせること。
  「トンコ」=現場や飯場を、賃金の清算もせず、逃げ出すこと。
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by kamanichirou | 2009-11-06 00:19
10・12大阪 反戦・反基地 集会 釜日労アピール

戦争よりも仕事を! 基地よりも生活を!!

日本の軍事予算5兆円! 在日米軍への思いやり予算6000億円 !!

PAC-3ミサイルシステムの改修に1000億円 !!

在日米軍への思いやり予算の1%の予算で社会的に有益な仕事を出せば野宿をしなければならない人を無くすことが出来ます。




10・12集会に結集されたなかまのみなさん。
 私たち釜日労は、90年代バブル崩壊以降、アブレ(失業)地獄が常態化する中、急速に進められる新自由主義-グローバリズムによる日本社会の大転換に対し、反失業闘争を運動の中心に据えて闘ってきました。 

93年、「釜ヶ崎就労・生活保障制度の実現をめざす連絡会」=反失連を結成し、産業構造の転換による労働者階級の使い捨て-スクラップ化、とりわけ最下層での失業・野宿労働者への「怠け者」=「自己責任論」キャンペーンによる「野垂れ死に当然」攻撃に抗して、社会的責任を明らかにしながら、大阪城公園(=府庁前)、中之島公園(=市庁前)での野営闘争、あいりん労働センターの夜間解放闘争(屋根のある野宿場所として)を労働者自身の実力闘争、自主管理闘争として闘い抜いてきました。

 そして99年にはNPO釜ヶ崎を創り、02年に野宿問題対策の予算的根拠=ホ-ムレス自立支援法を獲得、凍死対策として夜間緊急避難所(シェルター)を、餓死対策として高齢者特別清掃事業(特掃)を闘い取り、反失業闘争の延長として、労働者自らが事業体を運営しながら、「新たな社会システムを創り、担ってゆく」そうした闘いを模索してきました。

 全国で唯一、釜ヶ崎で実現した労働者自身による仕事創りは、現在、高齢日雇の輪番労働者とNPO釜ヶ崎従業員を含めると、一日当り350名を超える就労を実現しています。

 構造的不況が深まり、官僚主導による市場原理主義的社会システムの崩壊が、昨秋以降の金融危機に端を発した不況の本格化の中で、「寄せ場の全国化」と言われるように一挙に拡大し、失業・野宿問題が「怠け者の自己責任」ではなく、資本の合理化、失業問題であることが誰の目にもはっきりと見えるようになりました。

 全国的な政治問題として浮上してきたのです。

 高度経済成長の終焉-バブル崩壊以降これまで、景気の調整弁としての、産業構造の転換に伴う失業者を受け入れてきた建設業界自体が疲弊しきり、その機能を失っている中で、新自由主義・市場原理主義路線の下、生き残りと肥大化をもくろむ資本は、派遣事業法を使って労働者を非正規化し、更に「自由」に搾取し、不況の声を聞くと同時に、景気の調整弁として寒空に放り出しました。

 こうして、高度経済成長の終焉-バブル崩壊以降、新たな社会を目指して「改革」を求め、小泉「構造改革」-自・公政権に裏切られ、更に重いくびきを課せられた労働者・人民は、前の総選挙で、官僚主導の市場原理主義に基づく自・公政権にNOを突きつけ、「生活が第一」とする民主党を中心とする連立政権に歴史的勝利を与えました。

 この「対等な日米関係」「東アジア共同体」を掲げる新政権に、アメリカはその圧力を強め、旧来の政治勢力は捲き返しを図り、官僚はその利権を維持しようと抵抗を強めることは必至であり、すでに始まっています。

 このような状況の中で、われわれは、どうせ自民党と変らない、いや憲法・防衛問題ではそれよりも酷い奴らがいる、あるいはお手並み拝見と傍観するのではなく、不断にブレる新政権に対して、闘争陣形を強め、私たちの側に引きつけていくことが何より大事です。

 55年体制下や自・公政権下とは異なる質の闘いが求められています。ただ資本や行政を糾弾し、批判し、自分の「正義」を叫ぶだけ、求めるだけでは旧来の社会システムに期待し、美化することでしかありません。

 NPO運動などをとうして、具体的な要求を実現させ、新たな社会の仕組みを創っていく試みを積み重ね、労働者自らが社会の主人公になるための、訓練をし、力を身につけ、陣地を獲得してゆくことこそが、安心して働き、生活できる未来を切り開く道となるのではないでしょうか。

 資本主義の下で創られてきた、社会のしくみ、利益第一の職業、生活スタイル、考え方の中に、私たちの未来をみることは出来ません。

 こうした闘いの前進抜きには、新たな社会システムの建設も、米軍再編を許さず、在日米軍基地を撤去させ、日米軍事一体化を阻止し、日本のアメリカへの戦争協力を阻止してゆくことも出来ないでしょう。

 「新たなしくみ」を創り出していくための闘いをさらに強めていきましょう。残念なことに、釜ヶ崎の地においても、「テントは自由の証」と野宿を固定化し、その悲惨さを売り物にしたカンパ金欲しさに外向けの活動しかしない傾向が存在していましたが、NPO、「特掃」、シェルターなどの労働者のための「新たなしくみ」作りを全く理解できず、その運動の前進と、労働者の結集に恐怖し、「新たなしくみ」潰しに躍起となっているヤカラもいます。

 釜合労-稲垣浩は、「新たなしくみ」潰しのため、「人権」を語りながら、NPOで働く労働者には「糞バエ」「番犬」などと口汚くののしり、解放同盟に所属するNPO釜ヶ崎の理事には「解放同盟は釜ヶ崎労働者を差別している」など何の根拠もないことを宣伝し、ウソ、デマ、デッチ上げで労働者を分断しようとしましたが、当然にも労働者仲間からは相手にされず、労働センターで演説をすればワンカップの空き瓶が飛ぶというほど、ますます孤立を深めています。

 こうした守旧派とのせめぎ合いにも打ち勝っていかなければなりません。

 一方、新政権の誕生と、それを実現した人民の闘いの前進に「社会主義政権の登場」と危機感を募らせ、戦争へ向けて排外主義を煽る「在特会」のような右翼が公然と登場してきています。

 「在特会」はこれまでの制服を着て黒い街宣車で登場し、市民から嫌悪を持って迎えられた街宣右翼と異なり、市民運動のスタイルで登場し、全国で活動を活発化させています。

 彼らの在日外国人参政権に反対する全国リレーデモ最終日の大阪行動は警察発表で300名と増えており、同時に、表の「市民」面とは相反し、各地で見られたように裏では旧来の右翼同様、白色テロで民主勢力に襲いかかっており、多数の負傷者が出ています。

 これらの勢力との闘いも重要になってきます。

 私たち釜日労は、釜ヶ崎において反失業闘争をさらに発展させてゆくとともに、今秋期、9・12関西新空港反対闘争、9・19あいば野現地闘争、10・10「在特会」に対する闘いを闘い抜き、本日の闘いに決起しています。



 闘うなかまのみなさん!

 反戦・反失業の闘いをともに闘い抜き、安心して働き、生活できる社会をめざして、ともに闘いましょう!



2009年10月12日

釜ヶ崎日雇労働組合

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by kamanichirou | 2009-10-13 18:59