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全国最大の日雇い労働者の寄せ場-釜ヶ崎での労働組合活動の報告をします。


by kamanichirou
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’09~’10 釜ヶ崎越冬闘争にご支援を!!_c0212365_1405913.jpg

釜ヶ崎越冬闘争への緊急資金協力のおねがいです
2009年冬 第40回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会

 一年は早いもので、今年も寒い季節がやってきました。野宿を強いられる多くの労働者にとっては地獄さながらの季節です。大阪市における年間の「路上死」者は毎年100人を越え、凍死、餓死など、その過酷さは冬に集中します。野宿を強いられる仲間にとっては、まさに命の危機に直面する季節といえると思います。
 釜ヶ崎越冬闘争は、今回で40回目を数えます。支援・市民が集まって「一人たりとも死者を出すな」を合い言葉に、毎年毎年、とぎらすことなく続けてきました。今年も、
12月28日~1月 8日までの12日間を、やりきろうと思っております。

釜ヶ崎越冬闘争とは

 釜ヶ崎越冬闘争は、第1回の1970年暮れ以来、ずっと続けられています。目的は、行政の窓口も閉ざされる年末年始をはさんでの厳しい寒さの時期、野宿を強いられる仲間に生きることが闘いであることを呼びかけながら、仲間を防衛するため、期間中、仲間と支援が一緒になって様々な活動を取りくむことです。具体的には、夜の地区内医療パトロール、毎日の炊き出し、布団毛布を用意しての寝場所作り、地区外で野宿する仲間に呼びかけ、また市民に釜ヶ崎の実情を知らせるための人民パトロール、そして、正月をはさんで行われる越冬まつりなどです。越冬まつりは、三角公園にたき火をたき、のど自慢、バンド・演歌歌手の演奏、モチつき大会、ソフトボール大会など、寒さを吹き飛ばしての楽しい行事です。仕事始めの1月4日には、労働者が大阪府・市に押しかけ、要求書をだして行政に就労対策などを強く迫ります。
 越冬闘争は、労働者を取り巻く格差・貧困の増大、そして、国・行政の「職・住対策」の不備ゆえに、まだまだ多くの労働者が野宿を強いられる状況が続く限り、ずっと取りくみ続けなければならない、現場での大事な闘いです。

資金協力のお願いです
越冬闘争を闘っていくにあたりお願いがあります。裏面に、前回39回越冬闘争の収支報告をのせてありますが、それをご覧になっていただくとわかりますように、一回の越冬闘争で、約70~80万円の資金が要ります。
これまで述べさせてもらった趣旨をよくご理解いただき、今回も、多くのみなさんの資金協力を、ここにお願いする次第です。よろしくお願いいたします。

 【振込先】
①みずほ銀行 難波支店 普通口座1387094 釜ヶ崎実行委員会 代表 山田 実
②ゆうちょ銀行 記号141 番号33722521     
【他金融機関から振り込みの場合】
③ゆうちょ銀行 店番418 普通預金3372252
④郵便振替口座 00960-4-108331
※②③④は、名義: 釜ヶ崎実行委員会
あわせて、釜ヶ崎越冬闘争への緊急物資協力もよろしくお願いいたします。

2009年冬 第40回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会


越冬闘争を闘うには、次のような多くの物資が必要になります。

 ★毎日の炊き出しに使う、米、野菜、その他の食料
 ★寝場所とか、医療パトロールで使う、布団(敷布団、掛布団)、毛布類
 ★衣類(成人男性用で、防寒着、セーター類、下着、靴下など)
★その他、石鹸、タオルなどの日常生活用品

越冬闘争の趣旨をよくご理解いただき、多くのみなさんの物資協力を、ここにお願いする次第です。よろしくお願いいたします。

【物資の送付先】
(〒557-0004)大阪市西成区萩之茶屋1-9-7
        第40回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会(代表 山田 実)
    電話:06-6632-4273
# by kamanichirou | 2009-12-24 01:43

第40回釜ヶ崎越冬闘争

越冬闘争第一弾! 衣料放出!!

11月14日 朝8:00am

医療センター前にて冬物のカンパ衣料を放出します。

防寒着や下着などなど

全国の心ある皆さんより寄せられたカンパです。

よろしければご利用ください。



第40回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会
釜ヶ崎日雇労働組合
NPO釜ヶ崎支援機構
# by kamanichirou | 2009-11-13 21:05
釜ヶ崎解放 2009年11月5日

ヤカラによる分断策動を許さず、
新政権に公的就労を創らせよう!!
 釜ヶ崎の皆さん!
 冬の寒さも本格化する中、釜ヶ崎では、アブレ(失業)地獄がますます深まり、『「釜」の底が抜けた』状態になっている。
こうした中、野宿をしている状態仲間や、シェルターを利用している仲間の生活保護申請が急増してきた。
 大阪市では、生活保護費が全予算の15%を越え、実に20人に一人が生活保護で暮らしている。
 西成区に至っては、20歳以上の成人11万人のうち、昨年は、2万1千世帯、今年に入ってからは、2万3千5百世帯と、4人に1人が生活保護となっている。
 不況の深まりの中、生活保護が急増し続ければ市の財政がパンクするのは目に見えている。
平松大阪市長は、こうした現状に値を上げ、「国の責任で何とかしろ」と言っているが、その通り!新政権にきちんとした対策を求めていかなければならない。

 新政権に公的就労を創らせよう!
 オレ達は、この不況を先取りする形で、バブル崩壊以降深まったアブレ地獄の中で、失業-野宿の増大の中で、反失業闘争を闘いの中心にして闘い抜いてきた。
 多くの釜ヶ崎の闘う仲間とともに「反失連」(*1)を結成し、センター夜間解放闘争や野営闘争を闘い抜くことによって、「ホームレス自立支援法」(*2)を創らせ、「野宿は国の責任」であることを認めさせてきた。
 そして、その成果の上で、NPO釜ヶ崎を創り、「特掃」(*3)やシェルター(*4)を闘い取ってきた。
 職安を軸とした、旧来の社会システム、釜ヶ崎の就労システム(*5)が、不況の深まりの中で、完全に崩壊した現実をしっかりと見据え「新たなしくみ」を創り出してきたのだ。
確かに、こうした取り組みは、まだまだ不十分であり、「とりあえず生保へ」という仲間も多くいる。
 しかし、就労と結びつかない生活保護のあり方で、就労意欲すら奪われた層も大量に生み出されている。
 前に述べたように、これまでのような、セーフティーネット=生活保護路線は、この先パンクすることが目に見えているのだ。
 こうした中、「生活第一」という新政権の登場はチャンスであり、それを生かして、「新たなしくみ」創りを更に推し進めていかなければならない。
 具体的には、「特掃」を週三回以上(*6)にさせること、更には、55歳以下の若い仲間たちの「仕事のしくみ」を創り出していくことであり、公的就労を創り出すための予算を国に創らせていくことだ。
 こうしたことは一地方自治体では出来ない。国の責任として、新政権に要求を突きつけていこう。
 生活保護の予算を増やすのではなく公的就労創りに使わせていこう。
 われわれがこの闘いに勝利してゆくためには、何よりも釜ヶ崎労働者全体の団結が必要だ。そして、この不況に苦しむ全国の仲間との連帯が必要だ。

 残念なことに、釜合労-稲垣は、「テントは自由の証」と主張し、国に失業-野宿の責任をとらせるのではなく、野宿を固定化し、不況の深まりの中で、ふだんに野宿へと追いやられる多くの非正規労働者や、正規労働者に、野宿を勧める運動へと行き着いてしまった(第一の罪)。
 そして、新たな情勢の中で、旧来からの「寄せ場主義『釜ヶ崎主義』」と、「市民社会主敵論」を全面化させ、NPO釜ヶ崎の「仕事づくり」に、ウソ八百を並べ立てて難癖をつけ、「特掃」つぶし、シェルターつぶしに全力を費やしている(第二の罪)。
 さらには、オノレが釜ヶ崎の外から自家用車で通勤していることを棚に上げて、「NPO従業員は釜に住んでいませんよ。仲間じゃありませんよ」、シェルターのスタッフに、土建労働者よりも派遣労働出身者が多いことをさして「番犬」「糞バエ」呼ばわりをして、「NPO職員は日雇いではなく、常庸で、失業保険を貰った」などと、常用労働者と日雇い労働者の分断を図っている(第三の罪)。
 この三点を見るだけでも明らかなように、失業-野宿の原因をつくった国や経済界と闘うのではなく、現状を固定化しようとし、労働者の「新たなしくみ」創りに反対し、労働者間に分断を持ち込もうとするなど、釜合労-稲垣は、まさに反動に転落してしまっている。
 こうしたヤカラの分断活動に抗してともに闘おう。

 更には、アブレ地獄につけ込み、賃金不払いや、労災のモミ消しも増えてきている。先日の奈良の業者による賃金未払いも、元請け業者にきちんと清算させた。
また、満期近くなると、現場で追い回したり、飯場内で意図的にアブレさせ、トンコ(*7)させる悪質業者も増えている。
 こうした業者を許さず、仲間たちの団結でやっつけよう!


*1. 釜ヶ崎反失業連絡会=釜ヶ崎就労・生活保障制度を実現をめざす連絡会
*2.「ホームレス自立支援法」は野宿生活をせざるをえない状態を初めて、それまでの「自己責任論」ではなく「国の責任」と認めた点で画期的である、と同時に、この法を根拠として様々な自立支援策の予算が組まれている。例えそれが不十分であっても、多くの野宿者が自立へ向けそれを利用し、現在も役立てていることは事実である。反面、公園や駅、路上などからの追い出しに使われると反対する人たちもいる。
*3.大阪市、大阪府が行なっている釜ヶ崎の高齢日雇い労働者向け就労事業。
55歳以上の労働者が年に一回登録し、輪番制で公園や道路、行政の所有する空き地、建物の草刈り、清掃、ペンキ塗りなどの軽作業を行なう。一日200人前後、賃金は手取り5700円。月に3~4回ほど。
*4.夜間緊急避難所。5時半から翌朝5時までの無料宿泊施設。二段ベッドにふとんの変りのキャンプ洋銀マット、毛布が夏は2枚、冬は4枚という劣悪な宿泊施設。それでも露宿よりは寒さをしのげるだけまし。
*5.釜ヶ崎の求人業者が職安法違反の派遣業者=人夫出し=口入れ屋であったことから職安が直接紹介を出来ないので、建労法をつくり、半官半民の「労働センター」に登録・管理させ、
「相対方式」の紹介と称して業者に直接求人させ、建設業界等の要請に応えた。現在では不況の深まりで労働力需要が落ち込み、釜ヶ崎の労働センターが労働市場として機能せず、政策的に釜ヶ崎に集められた大量の労働者が、高齢化し、大量の失業者軍となってしまっている。
*6.週三回働くこと=月に13回以上働くことが出来れば、日雇い雇用保険の□が出来、賃金収入と保険金収入(1日4100円、月最高13回)で生活保護並みの収入を得ることが出来る。
*7.「追い回す」=あれやれ・これやれと休む間もないほどせわしなく仕事をさせること。
  「トンコ」=現場や飯場を、賃金の清算もせず、逃げ出すこと。
# by kamanichirou | 2009-11-06 00:19
釜日労「釜ヶ崎解放」10月26日号

稲垣個人商店=釜合労の新商品「250円の強制労働」はやはりバッタもん!


仲間たちに正確な情報を伝え、生活・仕事の選択肢の一つとして利用して貰うことなど考えてもいない。情報を操作して、自分のために仲間たちを利用しようとする魂胆が見え見え!!


稲垣商店は「日雇健保減免申請」で欺したなかまに謝罪しろ!



なかまのみなさん!

特掃のなかまたちに「日雇健保の減免申請をして265円を受け取ろう。NPO釜ヶ崎は賃金不払いだ」と、デマ宣伝を振りまいていた釜合労の稲垣は、大阪市に「証拠を提出するように」と、監査請求を蹴飛ばされ、労働基準監督署からは「賃金不払いではありません」と言われ、あわてて「自立支援センターで一日250円の強制労働」という、見え見えのデッチ上げを新商品として持ち出してきた。

「減免申請」で欺された労働者の追求を恐れた稲垣は、その怒りをかわそうと、新たに闘っているフリをするため「一日250円の強制労働」問題なるものをデッチ上げてきた。

しかし、この間の番頭格だった市場原理主義を信奉する利己主義者=立林が「稲垣のところにいても一人で儲けるだけでなんのメリットもない」と逃げ出してしまったので、行政から開示された資料を読みこなす事も出来ない稲垣は、それらしい体裁さえ整えられない、お笑いぐさなデッチ上げを創ってしまったのだ。そして自立支援センターへ入ったなかまが、退所時に持って出る事の出来る「自立貯金」の基である「自立助長訓練事業」を潰そうとしたのだ。

先週の木曜日と金曜日、「9時30分~3時30分までの強制労働で250円」「外国人研修生の賃金以下、刑務所の労働並み、もうすぐ私もこんな金額で働かされます」とか「おまけに午後からは内職までやらされる」、としたり顔で演説する稲垣に対してなかまたちの怒りが爆発しました。

3~40人のなかまたちが彼らを取り囲み、自立支援センター舞洲を退所したばかりだというなかまが「所外作業は700円で実働○時間ほどの軽作業、午後の内職は出来高でもらえる」と自立貯金の明細書を見せながら、「デタラメばっかり言って自立訓練を潰すつもりか」「退所するときに、この20万円(内職と合わせて)ほどを持って出るのか、無一文で出るかは俺たちにとって死活問題だ」、と詰め寄りました。

「NPOから250円、他からの手当てと合わせて、全部で700円なんだ」「希望者だけの仕事だ、じゃまするな」「刑務所と同じだと?刑務所でひと月働いても1000円にもならない。いい加減な事ばっかり言うな!」と、他のなかまたちも詰め寄りましたが、稲垣は「NPOと行政の契約書が250円」になってる」というばかりでした。

そして「デタラメばかり言うな」「労働者のためになる運動をしろ」という厳しい追及の前に、稲垣は何を血迷ったか「契約書がそうなっているんだから実働○時間なんてあるわけがない、9時30分~3時30分まで働かなきゃおかしいだろう」とその場のなかまたちが、一瞬、耳を疑い、言葉を失ってしまう発言をしました。

これを聞いたなかまたちが騒然となると、「もうあいりん職安に行く時間だ。」と言って、なかまたちが「稲垣逃げるな!」と口々に叫ぶ中そそくさと逃げ出しました。


釜合労-稲垣は労働者の声を聞け!欺した労働者たちに謝罪しろ!


稲垣個人商店の利益のために、労働者が闘い取った権利を潰そうとするな!


労働組合の委員長を名乗る男が、契約どおり時間いっぱい働かなくちゃあかん、ということを言ったのです。人夫出し(派遣元)のピンハネ親父でさえ派遣先がもう良いといったのに「契約通り時間いっぱい働いてこい」などとは言いません。

このことから彼が労働者のことなど、これっぽっちも考えていないこと、事実調査もせずに一のことを百まで誇張し、自分勝手に事実をねじ曲げて、ウソで塗り固めてまで宣伝していること、そうした方法で労働者を扇動して利用することばかり考えていることがわかります。

日雇健保の減免申請で「265円もらえます。これは賃金不払いで労基署もそう言っています」、これがほんとなら何故、労基署はNPOになにも指導をしないのでしょう。労働法を知っている者ならこれがはじめからウソなのはわかっていることです。告発した結果についてはいまだに何も言わずだんまりを決め込んでいます。

稲垣浩は欺して不利益をこうむらせたなかまに謝罪しろ!

六人問題も、釜ヶ崎労働者は、それが労働者のために使われていればなにも文句はないのだ。法令遵守よりもその(特掃の)主旨に添っているかどうかが問題なのだ。

稲垣は、本音は特掃潰しのためだが、偽善的「正義」を振りかざした。そして、結果は経費を輪番の人工へ回せなくし、仕事量を以前より減らしただけだった。責任を取れ!

野宿をせざるを得ない仲間たちは、選択肢の一つに自立支援センターの利用を入れている。野宿者を増やして、炊き出しを売りに、カンパ金を増やそうなどと云う稲垣個人商店の利益のために、自立支援事業潰しをするな!

「テントは自由の証」などと言って、労働者を野宿に縛り付けようとするのはおまえだけだ。

野宿をせざるを得ない失業者に、多くの選択肢を用意し、一人でも多くのなかまが野宿から脱出できるようにするのが労働運動の使命だ。

おまえが奴隷労働という舞洲自立の内職は、センターから出る内職だけでなく、仲間たちが退所するときに少しでも多くの現金を持って出られるように、NPO職員が、早出、残業をしてまで、かき集めている仕事だぞ!おまえも少しはNPO職員を見習え!

デマ宣伝ばかりでなく、少しでも仕事を創って持ってこい!

なかまたち!嘘つきと闘おう!


※この間、釜日労では釜合労を稲垣個人商店と呼んでいます。これは労働者の「釜合労は労働組合じゃない。稲垣さんと『奥さん』の二人が彼らの儲けのためにやってるんだから、労働組合とは言わん。労働者のために活動してるならわかるけど、自分たち家族のための活動しかしないんだから、商売と同じだよ。」と言う意見を採用したからです。確かに、二人以外は寝るところと白飯(おかずは自分持ち)を与えられて、一週間で1000円貰うだけ。ビラ撒きや、炊き出しをやっている人たちは稲垣さんの主張なんか関係ないと言ってるんだから組合員じゃないもんね。自立助長訓練の手当てより低い賃金で働かされている彼らの扱いこそ、人権無視!ですね。
# by kamanichirou | 2009-10-27 02:26 | 組合運動雑感
10・12大阪 反戦・反基地 集会 釜日労アピール

戦争よりも仕事を! 基地よりも生活を!!

日本の軍事予算5兆円! 在日米軍への思いやり予算6000億円 !!

PAC-3ミサイルシステムの改修に1000億円 !!

在日米軍への思いやり予算の1%の予算で社会的に有益な仕事を出せば野宿をしなければならない人を無くすことが出来ます。




10・12集会に結集されたなかまのみなさん。
 私たち釜日労は、90年代バブル崩壊以降、アブレ(失業)地獄が常態化する中、急速に進められる新自由主義-グローバリズムによる日本社会の大転換に対し、反失業闘争を運動の中心に据えて闘ってきました。 

93年、「釜ヶ崎就労・生活保障制度の実現をめざす連絡会」=反失連を結成し、産業構造の転換による労働者階級の使い捨て-スクラップ化、とりわけ最下層での失業・野宿労働者への「怠け者」=「自己責任論」キャンペーンによる「野垂れ死に当然」攻撃に抗して、社会的責任を明らかにしながら、大阪城公園(=府庁前)、中之島公園(=市庁前)での野営闘争、あいりん労働センターの夜間解放闘争(屋根のある野宿場所として)を労働者自身の実力闘争、自主管理闘争として闘い抜いてきました。

 そして99年にはNPO釜ヶ崎を創り、02年に野宿問題対策の予算的根拠=ホ-ムレス自立支援法を獲得、凍死対策として夜間緊急避難所(シェルター)を、餓死対策として高齢者特別清掃事業(特掃)を闘い取り、反失業闘争の延長として、労働者自らが事業体を運営しながら、「新たな社会システムを創り、担ってゆく」そうした闘いを模索してきました。

 全国で唯一、釜ヶ崎で実現した労働者自身による仕事創りは、現在、高齢日雇の輪番労働者とNPO釜ヶ崎従業員を含めると、一日当り350名を超える就労を実現しています。

 構造的不況が深まり、官僚主導による市場原理主義的社会システムの崩壊が、昨秋以降の金融危機に端を発した不況の本格化の中で、「寄せ場の全国化」と言われるように一挙に拡大し、失業・野宿問題が「怠け者の自己責任」ではなく、資本の合理化、失業問題であることが誰の目にもはっきりと見えるようになりました。

 全国的な政治問題として浮上してきたのです。

 高度経済成長の終焉-バブル崩壊以降これまで、景気の調整弁としての、産業構造の転換に伴う失業者を受け入れてきた建設業界自体が疲弊しきり、その機能を失っている中で、新自由主義・市場原理主義路線の下、生き残りと肥大化をもくろむ資本は、派遣事業法を使って労働者を非正規化し、更に「自由」に搾取し、不況の声を聞くと同時に、景気の調整弁として寒空に放り出しました。

 こうして、高度経済成長の終焉-バブル崩壊以降、新たな社会を目指して「改革」を求め、小泉「構造改革」-自・公政権に裏切られ、更に重いくびきを課せられた労働者・人民は、前の総選挙で、官僚主導の市場原理主義に基づく自・公政権にNOを突きつけ、「生活が第一」とする民主党を中心とする連立政権に歴史的勝利を与えました。

 この「対等な日米関係」「東アジア共同体」を掲げる新政権に、アメリカはその圧力を強め、旧来の政治勢力は捲き返しを図り、官僚はその利権を維持しようと抵抗を強めることは必至であり、すでに始まっています。

 このような状況の中で、われわれは、どうせ自民党と変らない、いや憲法・防衛問題ではそれよりも酷い奴らがいる、あるいはお手並み拝見と傍観するのではなく、不断にブレる新政権に対して、闘争陣形を強め、私たちの側に引きつけていくことが何より大事です。

 55年体制下や自・公政権下とは異なる質の闘いが求められています。ただ資本や行政を糾弾し、批判し、自分の「正義」を叫ぶだけ、求めるだけでは旧来の社会システムに期待し、美化することでしかありません。

 NPO運動などをとうして、具体的な要求を実現させ、新たな社会の仕組みを創っていく試みを積み重ね、労働者自らが社会の主人公になるための、訓練をし、力を身につけ、陣地を獲得してゆくことこそが、安心して働き、生活できる未来を切り開く道となるのではないでしょうか。

 資本主義の下で創られてきた、社会のしくみ、利益第一の職業、生活スタイル、考え方の中に、私たちの未来をみることは出来ません。

 こうした闘いの前進抜きには、新たな社会システムの建設も、米軍再編を許さず、在日米軍基地を撤去させ、日米軍事一体化を阻止し、日本のアメリカへの戦争協力を阻止してゆくことも出来ないでしょう。

 「新たなしくみ」を創り出していくための闘いをさらに強めていきましょう。残念なことに、釜ヶ崎の地においても、「テントは自由の証」と野宿を固定化し、その悲惨さを売り物にしたカンパ金欲しさに外向けの活動しかしない傾向が存在していましたが、NPO、「特掃」、シェルターなどの労働者のための「新たなしくみ」作りを全く理解できず、その運動の前進と、労働者の結集に恐怖し、「新たなしくみ」潰しに躍起となっているヤカラもいます。

 釜合労-稲垣浩は、「新たなしくみ」潰しのため、「人権」を語りながら、NPOで働く労働者には「糞バエ」「番犬」などと口汚くののしり、解放同盟に所属するNPO釜ヶ崎の理事には「解放同盟は釜ヶ崎労働者を差別している」など何の根拠もないことを宣伝し、ウソ、デマ、デッチ上げで労働者を分断しようとしましたが、当然にも労働者仲間からは相手にされず、労働センターで演説をすればワンカップの空き瓶が飛ぶというほど、ますます孤立を深めています。

 こうした守旧派とのせめぎ合いにも打ち勝っていかなければなりません。

 一方、新政権の誕生と、それを実現した人民の闘いの前進に「社会主義政権の登場」と危機感を募らせ、戦争へ向けて排外主義を煽る「在特会」のような右翼が公然と登場してきています。

 「在特会」はこれまでの制服を着て黒い街宣車で登場し、市民から嫌悪を持って迎えられた街宣右翼と異なり、市民運動のスタイルで登場し、全国で活動を活発化させています。

 彼らの在日外国人参政権に反対する全国リレーデモ最終日の大阪行動は警察発表で300名と増えており、同時に、表の「市民」面とは相反し、各地で見られたように裏では旧来の右翼同様、白色テロで民主勢力に襲いかかっており、多数の負傷者が出ています。

 これらの勢力との闘いも重要になってきます。

 私たち釜日労は、釜ヶ崎において反失業闘争をさらに発展させてゆくとともに、今秋期、9・12関西新空港反対闘争、9・19あいば野現地闘争、10・10「在特会」に対する闘いを闘い抜き、本日の闘いに決起しています。



 闘うなかまのみなさん!

 反戦・反失業の闘いをともに闘い抜き、安心して働き、生活できる社会をめざして、ともに闘いましょう!



2009年10月12日

釜ヶ崎日雇労働組合

# by kamanichirou | 2009-10-13 18:59